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最新記事

2018/09/11

ちょうど1年前の9月、リニューアル直後の建物を見学できました。私が装飾美術館の図書室に通い始めたのが、1998年くらいからだったと思いますが、その時にはおそらく収蔵品でいっぱいになっていて、公開されていなかった上階部分も見ることができるようになっていました。これで来館者も建築当時と変わらない建物の姿全体を見られるようになりましたし、来館者用の施設のレイアウトもがらりと変わって、使いやすく、気持ちの良い空間になっていました。

2017/05/07

この作品のメイン・モティーフは、聖母マリアですが、その衣装や多くの装飾パターンはミュシャにとって、とても身近なものだったと指摘されています。そして何よりも聖母マリアの姿は、ミュシャが子供のころ、母に連れられて行った巡礼地で手に入れることができたというマドンナの像そのものであり、その像は、ガラス絵に描かれ、木製やその他の多くの素材により、様々に表現されていたものでした。今でもチェコの民族博物館に行くと、そのようなマドンナ像を見ることができます。

2017/04/23

ヴィオルカは、かなり前になりますが、実際にミュシャの生まれ故郷、イヴァンチツェを訪れたことがあります。そこでは、本当に偶然にもイヴァンチツェの市長さん自ら市庁舎を案内してくださり、ミュシャに関するいろいろなお話を聴くことができました。当時まだ建設途中だった市庁舎横にあるミュシャの記念スペースまで特別に見せていただいたんですよ。そこは、子供のころにミュシャが家族と住んだ場所でした。その日はちょうど土曜日で、市長さんは、市庁舎で行われている結婚式に立ち会わないといけなかったそうなんです。どうしてこれほど市長さんが親切にしてくださるのか、...

2017/04/15

1963年、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館で大規模なミュシャの回顧展が開催され、そのあとは、ヨーロッパ各地、アメリカ、そして日本でもミュシャの展覧会が開催されてきました。1980年、パリの19世紀美術専門の美術館、オルセー美術館にイジーが自身のコレクションの一部を寄贈し、結果としてパリとプラハで大変重要なミュシャの回顧展が開催されました。日本においても、イジーとミュシャ作品のコレクター土井君雄氏との長い交流により、世界的にも有名なミュシャ・コレクションが築かれました。コレクターの土井氏は、ミュシャの名声を広めたこと...

2017/04/08

今日は、《スラヴ叙事詩》を描く前のミュシャに焦点を当ててみたいと思います。パリで一夜にして売れっ子デザイナーになった時にも、ミュシャ自身は、スラヴ民族の一員であるということを忘れたことはありませんでした。

2017/03/31

ポスターのデザインは、女性を中心に置いたまさにミュシャ様式ですが、描かれているのは、民族衣装を身に着けた少女で、ゆったりとしたブラウスに、色とりどりの刺しゅうを施し、裾にレースをつけた美しいスカートをつけ、頭には「トルコ風の布」と呼ばれる赤いスカーフを巻き、鳥の歌声(合唱団の歌声)に耳を澄ませています。ミュシャは、民族衣装に国のアイデンティティを認めて特別な思いを持っていたうえに、民族衣装のコレクションをしていました。そして、まさにここに描かれたキヨフのスカートは、ミュシャのコレクションに残っており、その生地は藍染めされたものなので...

2017/03/23

板締めという技法はたいへん古く、版木や型紙によって生地に防染剤をのせて色を染め分ける方法とは異なり、文様が刻み込んである版木で生地をきつく挟み、そこに染料を直接掛けまわし、生地の色を染め分けるというものです。この技法はの中心地は京都で、そこで特権的に染められていたが、明治維新後、絹の取引が盛んだった高崎で唯一、吉村染工場がこの技法を取り入れたとのこと。浮世絵を眺めていると、美人絵の女性の着物の襟もとや裾からちらりとつややかな赤い色が見えることがありますが、その赤い色の襦袢や胴裏(どうら)に使われた薄絹、紅絹(もみ)を染める技法です。

2017/03/10

会場に入ってまず感じたのは、展示室の明るさです。プラハ展では、作品の設置してある壁が無機質な灰色であったことと、天井からの光が少ないため全体的に暗く、《スラヴ叙事詩》のモニュメント性が強く感じられる、力強い、堂々たる展示だったことに対し、東京展では、背景の壁の色が同じ灰色でも、少し赤みを帯びた灰色(写真に撮るとほとんど紫に見えるような柔らかなトーン)で統一されていること、そして天井からの軟らかい光が、全体的に展示室を照らしていることとで、それぞれの作品の大変美しいマチエール(絵画表面の肌合い)がクローズアップされることになり、ミュシ...

2017/02/18

アール・ヌーヴォー・スタイルのミュシャは知っているけれど、《スラヴ叙事詩》ってどんな作品なの?難解な歴史物語や、なにか深遠なメッセージが描かれているのでは?と身構えている方も多いのではないでしょうか。チェコの伝統藍染めを2013年から紹介しているヴィオルカ代表の小川は、チェコ・プラハで学び、これまで、ミュシャに関する展覧会に翻訳者としてかかわることができ(「アルフォンス・ミュシャ~憧れのパリと祖国モラヴィア」展カタログ(2007年)「知られざるミュシャ展-故国モラヴィアと栄光のパリ」展カタログ(2013年)など)、特にチェコの研究者...

2016/06/23

先日、エイミー加藤さんにお目にかかる機会がありました。アメリカ出身の加藤さんは、麻布十番にある「Blue & White」の経営者であり(1975年開店)、日本の美術・工芸に関する著書があり、何よりも、日本の伝統工芸(特に藍染め)の魅力を日本のみならず海外に広める息の長い活動を続けてきた方です。

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2019/07/19

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プラハ滞在日記 2012年夏

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