top of page

藍染めとクリスマスオーナメント

こんにちは、チェコの藍染めヴィオルカです。

あすはクリスマスイブですね!

今日は、クリスマスのイメージを撮った上の写真にコーディネートしたものについて少し書きたいと思います。

まずは、クリスマスツリーについて。チェコでクリスマスツリーが飾られるようになったのは、16世紀にさかのぼるそうです。現在は多くの一般家庭でクリスマスツリーを飾ります。

飾り付けは12月23日~12月24日のクリスマスイブの朝までに行われ、翌年1月6日の「東方三博士の礼拝」のころまで各家庭の部屋を飾っています。ちなみにチェコでは、クリスマスプレゼントを運んで来てくれるのは、サンタクロースではなく、「イエジーシェク(幼児キリスト)」とされています。

写真のツリーを飾っているのは、麦藁のクリスマス飾りです。この飾りは、19世紀中頃までに一般的になったといいます。

深い緑色の針葉樹の色と深い藍色に金色の光を加えてくれました。またところどころに使われる赤色は、命、光、健康、幸運などのシンボルとされますが、きれいなアクセントになっています。

手前右側に少しだけ見えているのは、古い木製のくるみ割りです。

麦わらのクリスマス飾りと木製のくるみ割りは、チェコで買い求めたものです。特に麦藁細工には、とても面白いエピソードがあります。

チェコの藍染め工房を訪ねた時に、プラハのコルべノヴァという地下鉄駅のそばで週末に行われる蚤の市にはじめて行ってみました。いろんなものを持ち寄った人たちが思い思いにお店を開いている感じでした。

そこで、小さな箱いっぱいに入ったこの麦藁細工を見つけました。動物や星形、籠のような形をしたものや松かさみたいなもの、ガーランドまであって、見るからに上等そうです。まとめて手に入れたいと思っていたので、迷わずに買い求めて帰りました。

蚤の市の帰り道に友達と寄ったお店で、一休みしながら中身を調べてみると、箱の中に小さなカードが入っていました。読んでみると、ラディスラヴァさんという女性から、ヤナさんという女性に贈られたもので、「とるに足らないものだけれど、約束した手作りの麦藁細工を送ります。喜んでもらえるとうれしい。あなたのことをよく思い出しています」というメッセージがありました。

どうりで、とてもしっかりしていて、丁寧に編んであるわけです。ラージャ(ラディスラヴァの愛称)さんは、いつどんな風にこの作り方を習ったのでしょう。どんな女性だったのかな。ふたりはとても親しかったのだろうな。

カードには住所まで入っていたので、手紙を書いてみようかとも思いましたが、なぜ、どんな風にこの麦藁細工が蚤の市にまで運ばれたのかわからないですし、縁があって、偶然に私のところに来たのですから、大切に保存しておこうと思いなおしました。

その麦藁細工と藍染めとを合わせて写真を撮りました。チェコで藍染めが今よりもっと一般的だった古いチェコのクリスマスの気分が皆様に伝わりますように。素敵なクリスマスをお迎えくださいませ。

写真のテーブルクロスはヴィオルカのショップにてお買い求めいただけます。

特集記事
最新記事
タグ検索
ソーシャル
  • Facebook Classic
  • Twitter Classic
  • Google Classic
bottom of page