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ミュシャの最高傑作《スラヴ叙事詩》 ついに来日!(その9)イヴァンチツェの想い出

こんにちは、チェコの伝統藍染めヴィオルカです。

先週、「ミュシャ展を200%楽しみましょう」という講座で、《スラヴ叙事詩》についてお話してきました。主催は「繪の葉」を主宰されているヴィオ・優美さん。ふたりのコラボレーション講座でした。

ヴィオルカは、かなり前になりますが、実際にミュシャの生まれ故郷、イヴァンチツェを訪れたことがあります。そこでは、本当に偶然にもイヴァンチツェの市長さん自ら市庁舎を案内してくださり、ミュシャに関するいろいろなお話を聴くことができました。当時まだ建設途中だった市庁舎横にあるミュシャの記念スペースまで特別に見せていただいたんですよ。そこは、子供のころにミュシャが家族と住んだ場所でした。その日はちょうど土曜日で、市長さんは、市庁舎で行われている結婚式に立ち会わないといけなかったそうなんです。

Alfons Mucha 1860 - 1939, Slav Epic 1910 - 1928 15 The Brethren School at Ivančice (Eibenschütz) 1914 The Printing of the Bible of Kralice in Ivančice; God Gave Us a Gift of Language Egg tempera and oil on canvas, 610 x 810 cm, unsigned National Gallery Prague, Lad.Raj 2013 commons.wikimedia

《イヴァンチツェの同胞団学校》1914年では、イヴァンチツェ代表する建物で、市庁舎から、そしてミュシャが子供時代を過ごした家からもとてもよく見える聖母被昇天教会の塔が描かれています。ミュシャが子供のころ慣れ親しんだ光景です。

どうしてこれほど市長さんが親切にしてくださるのか、不思議に思ってたずねてみたところ、実は市長さんは、1995年に開催された(渋谷のBunkamuraなどが会場でした)展覧会の際、日本を訪れ、とても親切にしてもらったからとおっしゃいました。その時の日本の印象、どんなに素晴らしい経験をしたか楽しそうにお話されたのが印象に残っています。そしてヴィオルカは、ミュシャの作品が取り持って、日本とチェコの間に親切の輪がひろがっていることに驚き、そしてそのことにとても感謝しました。イヴァンチツェ市にもミュシャの初期作品など、地元ならではのコレクションがあるので、機会がある方は、行ってみるのも楽しいと思います。

今回の講座では、いままであまりお話する機会のなかったヴィオルカ小川の個人的な経験が、作品鑑賞の役に立ち、なんといっても出席者の皆さんと作品を見る楽しみを共有できたことがうれしく、ほんとうに楽しい時間になりました。

今日はこの辺で。まだまだブログは続く予定です!

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