プラハのカフェ、カフェ・スラヴィアで
こんにちは、ヴィオルカです。
先日、プラハのカフェ・スラヴィアで待ち合わせをしました。

1884年創業の、一般にはプラハで一番よく知られているカフェと言われていますね。

待ち合わせに指定された席は、この席。ヴィクトル・オリヴァの油彩「アブサンを飲む男」の飾ってある、ヴルタヴァ川を望む素敵な席でした。オリヴァは、日本ではほとんど知られていませんが、洒落たポスターや挿絵で知られたチェコ世紀末の画家です。ミュシャより若い世代で、パリでも活動しました。
アブサンは19世紀、芸術家にも愛飲され、モネ、ゴッホ、ドガなどがアブサンを主題とした作品を残しています。
この作品の酔って、うつろな目をした男の前に現れたのは、緑色のお酒、アブサンを擬人化した女性像です。
ここで、おもしろい話を聞きました。この作品「アブサンを飲む男」は、今ではカフェの一番いい場所、特等席に飾ってありますが、当初はカフェの奥にあるレストランのいちばん奥の壁に飾ってあったもので、カフェの特等席に飾られる絵ではなかったそう。
もともとこの特等席には、女神スラヴィアの三幅の作品が飾ってあったとか。なるほど、その作品のほうがはるかにカフェには合っていますね。
その絵は現在、プラハ市内にある某所に飾ってあるとのこと。どんなことがあって絵が動かされたのか、探ってみたい気もします。プラハに行くとこういうおもしろいお話が聞けて、本当に楽しいです。
プラハにお出かけの時は、ぜひ、カフェ・スラヴィアでゆっくりコーヒーでもいかがですか?
待ち合わせはもちろん、オリヴァのところで!