チェコの藍染めBSフジ「大使館の食卓」で紹介
こんにちは、ヴィオルカです。
7月末に東京ビッグサイトで行われたインターナショナル・ファッション・フェアに参加したあと、8月末には軽井沢・信濃追分のギャラリーで催事をしました。そしてあっという間に暑い夏が終わりました。久しぶりにブログを更新します。
10月4日15時~15時55分 放映予定のBSフジ「大使館の食卓」
この番組で、チェコの藍染めもちょっぴりですが、紹介していただけることになりました。
今からとっても楽しみにしています。
番組の撮影には、藍染めのクッションカバーや猫のマスコット、そしてめずらしい資料を提供いたしました。
その資料が以下の図版です。
チェコの19世紀、藍染めがどのように衣装に取り入れられていたかを示すもので、19世紀の前半に藍染めの衣装がはじめて図版としてあらわされた貴重なものです。写真術が一般的になる前の時代のものですから、写真でなくて版画なのです。
チェコの藍染めについては、すでに様々な研究論文が書かれています。そうした資料を読むうちに、この版画について知ることができました。しかしチェコの図書館から取り寄せた資料には、図版がありませんでした。
そこで、プラハに滞在した際、いろいろなつてを頼って、この版画集を持っている方を見つけ、撮影させていただいたのです。はじめて版画を見せていただいた時の、その時のうれしさといったら。
この版画を見ていると、おもしろいことに気が付きます。ふた組の男女のペアの女性は、共に藍染めのスカートを着ていますが、左の図版の未婚の女性のスカートと右の図版の既婚の女性のスカートを見比べてみると、既婚の女性のスカートの方が色が明るく見えます。
チェコの藍染めは、インディゴの染料に布を何度も浸けては引き上げる贅沢な染め方をしています。ですから染め上がった布は本当に深い紺色をしています。その染め方は今も一貫して変わりません。
若い結婚前の娘さんは、この深い紺色の藍染めの布でスカートやエプロンをこしらえてお嫁入りし、そしておばあさんになるまで、大切に、大切に着たのだそうです。
ですから、既婚の女性の藍染めのスカートの色は洗濯を繰り返してゆくうちに、変わっていったのです。19世紀チェコの民族衣装を調べたひとは、きっと実際モデルとなったひとの衣装を忠実に写し取ったに違いありません。
藍染めについて、調べることは本当に楽しいことです。
10月4日、どんな番組になるのでしょうか。チェコのことを知るとても良い機会になると思います。ぜひ、みなさまもご覧になってくださいね!