ヴィオルカ活動こぼれ話 パターン復刻のお話

7/2/2018

藍染めの復刻パターンが出来上がりました。

 

チェコの藍染めの特色は、なんといっても様々なパターンにあり、長い間にわたって、それぞれの時代様式を反映したものが作られてきました。

 

初期のものは、人物などのモティーフを組み合わせた具象的な大柄がほとんどで、藍染めの支持体となる布地が手織りのものから機械織のものになったことで、より繊細なものに変化してゆきました。

 

そして、戦後になると、ウールヴ(ÚLUV)という工芸制作団体に属するデザイナーによって制作されたモダン・デザインのパターンが数多く制作されました。この現代的なパターンこそ、チェコ独自の藍染めと言えるものでしょう。ヴィオルカの製品も、このモダンなパターンをたくさん使っています。アイテムの大小にかかわらず、それぞれユニークかつ洗練された表情を見せるパターンを使えば使うほど、そのデザインの秀逸さに感動します。

戦後の藍染めの制作については、今、調査・研究もどんどん進んでいるので、またどこかでご報告できると思います。

 

昨年藍染めの工房を訪れた際に、予想もしていないものを見せていただきました。いつもやり取りしている工房のパートナーの方々に歓迎され、ヨフさんをはじめとする職人の方にご挨拶し、日本での活動について報告や見通しなどを伝えました。また今後の活動についても、いろいろと意見交換をしたところ、ウールヴ時代の生地帖があるから見ませんか?とご提案をいただきました。これがその生地帖のひとつです。

 

 

 

そのなかで、私が目を奪われた、すばらしいパターンの生地がありました。白と水色と濃紺の組み合わされたもので、かわいらしくも大人っぽい、日本の女性にもとてもよく似合うものだと直感しました。今では、工房に残っていない版木などもあり、復刻版の制作は難しいかもと言われましたが、すでにその生地を使ったお洋服も目に浮かび、朗報をお待ちしますとお願いして、工房を後にしました。

はたして帰国後しばらくたってから、見本ができたから送りますと連絡があったのです!

 

布地に一度防染剤を置いたあと、染料槽で一度染め、さらにその上に防染剤を置いてまた染料槽で濃い色に染めるというとても手の込んだものです。工房でヨフさんの右腕となっているミチカさんが骨を折って作ってくださいました。ミチカさんの繊細なお仕事と、すばらしいセンスに敬意を表したいです。今度お会いした時には制作秘話もうかがえるでしょう。

 

そしてこの生地からは、通年でお使いいただけるジャケット・コートを制作しました。8月、新宿の髙島屋で皆さんにお披露目できることをとても楽しみにしています。このように工房の方たちと深くかかわることができ、チェコの伝統工芸を遠く離れた日本でも、盛り立ててゆけることになって、大変幸せを感じます。

 

 

藍染め工房には、2014年、緊張しながらはじめて工房を訪問した時にお土産に差し上げただるまさんがいまでも飾ってあります。だるまさんの下には、いつも音楽を流しているラジオ。工房で日々の作業を見守っています。

 

 

 

 

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