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藍染めスカートのご縁 その1


藍染めのオーダースカートを作るときに、不思議なご縁がありました。

少し長いのですが、読んでくださいね。

プラハからモラヴィアの藍染め工房まで旅したとき、プラハからブルノへの急行の中で、隣り合わせたご婦人がいました。ちょうど私の隣の席が空いていて、途中から乗ってきた人です。

とても朗らかな素敵な人で、二言、三言話した後、義理のお母さんがブルノの病院に入院したので、お見舞いに行くこと、娘さんが結婚してニュージーランドに住んでいること、ニュージーランドに娘さんを訪ねた時に旅行したアジアの国々のこと、ひとしきり話してくれました。

そしてあなたはどこに行くの?とたずねるので、藍染めの工房を訪ねますというと、昔藍染めのスカートを仕立てたことを話してくれました。お嬢さんのスカートをよく作ったそうです。見せてくれた写真では、お嬢さんは30歳代?とお見受けしたので、20~25年くらい前でしょうか。藍染めはその時もたくさんの人に愛されていたことがわかりました。藍染めを見ると、子供の時にこれよく着ていたのよ!というチェコの人は結構いるんです。女の子用の藍染めのドレス、見たことがありますが、本当にかわいいです。

そしておもむろに、自分の別荘のご近所さんに、民族衣装をコレクションしている人がいるから、会ってみてはどうか?というのです。その人は、プラハのマラー・ストラナ地区というお城のすぐそばで仕立てやさんをしているといいながら、もう携帯でその知り合いの人に電話をして連絡をとってくれました。

チェコは小さな国ですし、人口も少ないので、口コミ社会というか、何かあると知り合いの何々さんがいるから、、、といって紹介してくださることが多いんですが、、、見ず知らずの方からこんな厚意を受けたのは初めてでした!

モラヴィアからプラハに帰って早速マラーストラナの仕立てやさんをたずねてみると、かなり老舗の仕立てやさんで、なんと、顧客には、ハヴェル元大統領もいたとのこと。そして民族衣装ならとても詳しい人がいるから、今からその人を紹介しようと言って、あるお店に向かいました。

つづく