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藍染めスカートのご縁 その2

連れて行ってくれた先は、日本でもうわさを聞いていて、以前からずっと気になっていたアンティーク屋さん、「アンティーク・アハスヴェール」でした。

民族衣装のたくさん詰まったお店

店主のディタさんは、とても親切で、私が日本でチェコの藍染めを紹介したいと話すと、「それは素晴らしいこと!」と言って、お店にあるありとあらゆる民族衣装に関する本を見せてくれ、古い衣装の細部について丁寧に解説してくれました。図書館の本で得られる情報とは全く別なもので、本当に本当に勉強になりました。二人でお茶を飲みながらいろいろなことを話すのはとても楽しかった。

実は、この数年前、私はこのお店を訪ねていたのです。その時はこの写真の小さなアダム君が生まれたところで、彼女のお父さんがお店番をしていたのです。彼女のお父さんとおしゃべりをして、お父さんが共産主義時代からフリーランスのカメラマンをしていたこと、娘のディタさんが、苦労して作ったお店を何とか続けるために彼女がお店にまた立てるまで手伝っていることなど聞いていました。

帰り際には、まだ幼かったころのディタさんをモデルにした写真をプレゼントしてくれました。

その話をディタさんにすると、彼女はとても喜び、「アハスヴェール」という店の名前は、カメラマンのお父さんが作品を発表するときに使っていた名前、はじめは写真ギャラリーとして出発したお店も、自分の好きな民族衣装を中心にしたアンティークのお店に変わってきたことなど教えてくれました。


プラハにお出かけの際には、ぜひアハスヴェールにも寄ってみてくださいね。お城観光の後に寄れる便利なロケーションにあります。

Antique Ahasver, Prokopská 3 Praha1, Malá Strana

5月12日から18日まで神保町の三省堂書店本店の催事では、写真家アハスヴェール氏の写真を使った古いポストカードの販売もいたします。静物や人物を静かに詩的にとらえた素敵な写真です。ぜひご覧になってみてください。

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