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襤褸(BORO)と藍印花布

こんにちは、チェコの藍染めヴィオルカです。



こんにちは、チェコの藍染め ヴィオルカです。


浅草のアミューズギャラリーで田中忠三郎さんという在野の研究者が収集した菱刺し、こぎん、襤褸(ぼろ)などのコレクションを見て、日中友好会館では、奈良女子大の佐野敏行先生による久保マサさんという中国で藍印花布の収集をした人についての講演を聴き、マサさんの遺品となったコレクションを観ました。

両者に共通するのは、庶民の生活に根差した「もの」を現地を歩いて集めるだけでなく、聞き取りをし、庶民の文化や生活実態からとらえ直そうとしたことです。またそれらがまとまって残されたことで、私たちは庶民の暮らしから生まれた手仕事の美しさや美意識を知ることができます。

こうした手仕事が消える前に、その重要性に気づき、このような仕事をされたことがともかくすばらしいと思いました。そしてマサさんに関しては、その調査とビジネスを両立させ、文化交流に尽力されたことが改めてわかりました。

おふたりの仕事から、さぁ、あなたは何を残そうとしているの?と問いかけられた気がして、とても大きな宿題をもらった気がします。とにかく仕事をしながら、走り続けながら、私は何を残すことができるのか、知恵を絞り、教えを受け、勉強を続けながら考えたいと思います。

アミュースギャラリー(浅草)の閉館により、田中氏のコレクション展は今後アメリカ、オーストラリア、中国を巡回し、その後の公開はまだ未定とのこと。展示は3月末までだそうです。


写真は

1枚目たっつけという女性用のももひき。麻布と木綿の布を合わせて菱刺しを施してある。

2枚目比較的新しい藍印花布の布団側、デザインがすばらしい。私も同様のパターンの布を2007年に上海で手に入れていました。驚きました。


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